■ランキングに応じた出品数と販売数の比率を分析する
我々が古書を仕入れる場合、ブックオフやその他の古本屋で
仕入れる訳だが、あくまで店頭の棚から選ばなければならない。
店頭に並ぶさまざまなジャンル、カテゴリーから棚にあるものを
選ばなければならない。つまり古本の市場はあくまで供給される
中からすべてが始まる。
新書に対する古本の流通量は私にはわからないが、新書が発売
されて、買った人の全ての本が古本市場に流通する訳ではなく、
人々の本棚に永久に温存される場合や廃棄される割合の方が
市場での流通量より多いのではないだろうか。
このような流通状況の中で古本市場は非常に不確定な供給元で
のマーケティングを強いられる。
つまり、ターゲットを決めてそれぞれのジャンルやカテゴリー別に
マーケティングをしても販売の参考となる強力な確定要素とはな
らない。
さらに、売れる本は再販を繰り返し、市場では日々価格が落ちて
いく。売れれば単行本から文庫本として体裁を変えて出版される
ことはご存知の通りである。再販される商品は他の商材でも同じ
であるが、本の市場もまた同じである。
また、ジャンルによっては、マスメディアの影響に左右され市場価
格は常に流動的であることは間違いない。つまり、そのジャンルに
おいては流行に大きく左右される。生鮮食料品と思っていい。
今日、1000円の価値がある本でも、一ヵ月後には100円の価値し
かない場合もある。
セレクトした本をジャンル別、カテゴリー別に、出品数や販売の統
計分析をしてもある一定期間(中長期)の販売分析のマーケティン
グとして使用するには価値が薄くデータの信憑性に乏しいので、短
サイクルでのマーケティングとしていつも意識していなければならな
い。スピードが勝負であることは間違いない。
したがって、流行商品としてこの本市場を捉えた場合、その他のフ
ァッション商材と考えれば何ら、マーケティングできないわけではな
いと言える。
アパレル商品を扱うメーカーや販売店がマーケティングが不可能か
といえば”NO!”である。ただ短サイクルであるが市場のニーズを分
析してクイックレスポンスで生産、流通をしているのが今の時代で
あるから、その意味においては何ら本市場も変わることはない。
少し話がそれたが、古本市場としての我々でも、データ収集して、
マーケティングすることはそれなりに価値があると言うことである。
そこで何を基準に仕入れたらいいかをマーケティングする上におい
て参考になるのがアマゾンや
aucfan.comが公表するランキングで
ある。ランキングを有効活用することで、そのデータから見えてくる
仕入れ基準を分析してみたい。
ここでは、私の、そのランキングの活用方法の一部をご紹介します。
EXCELなどの表計算ソフトでランキングと出品数、販売数の比率を
分析してみる。
縦軸にランキング
横軸に出品数と販売数
ランキングは、均等に分ける場合が多いかと思うがマーケティング
をする上では一概に均等にしてもあまり意味がない。
私の場合は、〜5000位、〜50000位、〜200000位、
〜300000位、〜500000位、〜800000位、、800000位〜
といった程度に横軸を作っている。あまり細かく分けても作業時間
に手間がかかることと、均等に分けてもそれほど仕入れの参考に
はならないからである。
まず、縦軸のランンキング別の横セルに、出品数(仕入れ後出品し
た数)を計上していく。同時にその横セルに販売した数(売上数)を
計上していく。
これが、販売比率で、売上数÷出品数で設定したランクの比率が
でる。
出品に対する販売数なので、任意に仕入れた各ランキングでも
それぞれのランキングの販売比率が出せる。
これを毎日怠らずに一定期間集計していく。継続的に続ける方が
データとして信憑性は増すが、半年ほど続ければデータとして
十分に参考になる。その間は漏れのないよう、また重複のないよう
にしたい。
販売数が多くなればいくらEXCELの達人でも、それだけ手間が
かかるが、毎日の作業でも、ものの数分あれば可能なので怠らず
集計してみよう。
集計データ後は、グラフに置換えて見ると解りやすいでしょう。
実際にやってみると見えてくるのは、必ずしもランキングの高い本が
販売数が多いとは限らないと言うことである。ほぼ、20〜30万位ぐら
いでもかなりいい消化率をたたき出す。私のデータでは、おおよそ、
そのあたり位に落ち着くかと思う。
また、高ランキング本は、関心の高さを示すと共に価格の推移が激
しい事も意味するので、競合者が増える程、価格の下落に拍車をか
けます。
一週間もたてばランキングは急下降をたどり、その後はただの紙く
ず程の悲しい運命をたどります。したがって、あまりランキングだけ
に左右されるのではなく長期的でも(高値で売れる)価値のある本
を探すことの方が重要かと思います。これは、毎日発送作業をやれ
ば誰でも、1点当りの発送に関わるコストが見えてきます。対費用
効果を考えて上でどのような、戦略を立てるかも、たかがせどりと
言えども重要になってきます。
皆さんはすでに、経験から習得していると思いますが、高ランキング
本ほど回転率は早いが、利益率は低い傾向にあるので、この対費
用効果を考えた上でせどりをすることは非常に重要かと思います。
この集計はそんなに長く継続することもあまり意味はないですが、
仕入の参考になることは間違いありませんので、一度試す価値は
あるでしょう。